
【初心者向け】ホームページ、Webサイト、Webページの違いとは?今さら聞けない基本を図解!
この記事のポイント
- 「Webページ」がインターネット上の個々の文書(ページ)であることがわかる。
- 「Webサイト」が複数のWebページが集まった「本の束」のようなものであることがわかる。
- 「ホームページ」の本来の意味と、現在広く使われる意味の違いがわかる。
- これらの用語を正しく使い分けられるようになる。
- Webサイト制作や運用に関する基本的な知識が深まる。
インターネットを使っていると、「ホームページ」「Webページ」「Webサイト」といった言葉をよく耳にしますよね。「だいたい同じような意味でしょ?」と思っている方も多いかもしれませんが、実はそれぞれ少しずつ意味が異なります。この記事では、これらの言葉の正確な違いや、なぜ混同されやすいのか、その背景まで分かりやすく解説します。
目次
「Webページ」とは? – インターネット上の1枚の文書
まず、「Webページ」についてです。これは、今あなたがブラウザ(Google Chrome、Safari、Edgeなど)で見ているような、インターネット上に存在する個々の文書(1ページ)のことを指します。
テキスト、画像、動画、リンクなどが含まれており、特定のURL(アドレス)を持っています。例えば、会社の概要ページ、商品紹介ページ、ブログの記事ページなど、それぞれが1つの「Webページ」です。
本に例えるなら、1枚1枚の「ページ」に相当します。
Webページは、HTMLという言語で主に構成されており、ブラウザがそれを解釈して人間が見やすい形に表示しています。
「Webサイト」とは? – Webページが集まった「本の束」
次に、「Webサイト」です。これは、複数の関連するWebページが集まって構成される、ひとまとまりのコンテンツ群を指します。
特定のドメイン名(例: `example.com`)を持ち、通常は共通の目的やテーマ(企業紹介、オンラインショップ、ブログメディアなど)を持っています。複数のWebページがリンクで結びつき、全体として意味のある情報を提供しています。
本に例えるなら、複数のページ(Webページ)が集まってできた1冊の「本」全体が「Webサイト」にあたります。そして、その本の「表紙」や「目次」にあたる、Webサイトの入り口となるページを「トップページ」と呼びます。
「ホームページ」とは? – 本来の意味と現在の使われ方
では、「Webページ」と「Webサイト」の違いは分かりましたが、「ホームページ」はこれらとどう違うのでしょうか? ここが少しややこしい点です。
本来の意味:「ブラウザ起動時に最初に表示されるページ」
「ホームページ」という言葉は、もともと、Webブラウザ(Internet Explorer、Netscape Navigatorなど)を起動したときに、一番最初に表示されるように設定されたWebページのことを指していました。
ブラウザの設定画面には、今でも「ホームページ」「スタートページ」「ホーム」といった項目が残っており、ここに特定のURLを設定すると、ブラウザ起動時にそのページが自動的に開きます。昔は、多くの人がYahoo! JAPANやMSNのようなポータルサイトのトップページを、この「ホームページ」として設定していました。
現在の意味:「Webサイト全体」や「トップページ」を指すことも
ブラウザの「ホームページ」に、Webサイトの入り口である「トップページ」を設定する人が多かったことから、次第にWebサイトの「トップページ」自体を「ホームページ」と呼ぶことが一般的になりました。
さらに、インターネットが一般に普及していく過程で、WebサイトやWebページの仕組みに詳しくない人に対して説明する際に、より馴染みのある「ホームページ」という言葉が、本来「Webサイト」や「Webページ」と呼ぶべきものも含めて、Web上に存在するコンテンツ全体を指す言葉として使われるようになりました。
そのため、現在では「会社のホームページをリニューアルする」「イベントのホームページを作った」のように、「Webサイト」とほぼ同義で「ホームページ」という言葉が広く使われています。
なぜ混同される? – 言葉が広まる過程での変化
このように、「ホームページ」という言葉が持つ意味が時代とともに変化・拡大してきたことが、混同される主な理由です。
- 元々は「ブラウザの開始ページ」を指していた。
- そこによく設定されたことから「Webサイトのトップページ」を指すようになった。
- インターネット普及期に、より分かりやすい言葉として「Webサイト全体」や「Webページ」も含めて使われるようになった。
という経緯があります。そのため、特に昔からインターネットに詳しい人の中には、本来の意味と異なる使い方を「誤用」と捉える方もいます。文脈によってどの意味で使われているか判断する必要がありますが、一般的には「Webサイト」≒「ホームページ」と理解しても大きな支障はない場面が多いでしょう。
まとめ:「ホームページ」「Webページ」「Webサイト」の違い
ここまでの内容を整理しましょう。
- Webページ: インターネット上の個々の文書(1ページ)。本の「ページ」に相当。
- Webサイト: 複数のWebページが集まった意味のあるまとまり。本の「1冊」に相当。
- ホームページ:
- 本来の意味: Webブラウザ起動時に最初に表示される開始ページ。
- 派生した意味: Webサイトのトップページ。
- 現在の広い意味: Webサイト全体を指す言葉としても使われる。
これらの違いを理解しておくと、Webに関する情報をより正確に捉えたり、他の人に説明したりする際に役立ちます。
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【参考】ChatGPTにも聞いてみた

最近話題のAI、ChatGPTにも「ホームページ」「Webページ」「Webサイト」の違いについて聞いてみました。以下がその回答の要約です。
「ホームページ」、「Webページ」、「Webサイト」は、Web上に存在するコンテンツを指す言葉ですが、それぞれ異なる意味を持ちます。
「ホームページ」とは、Webサイトの中で最初に表示されるページのことを指します。Webサイトのトップページとも言われ、Webサイトの入り口となるページであり、Webサイトの概要や目次、最新情報などを掲載することが多いです。
「Webページ」とは、Webサイトを構成する1つのページのことを指します。Webサイトは複数のWebページで構成され、それぞれが独立したコンテンツを持っています。Webページには、テキスト、画像、動画、音声などの情報を掲載することができます。
「Webサイト」とは、インターネット上に公開されている複数のWebページの集まりのことを指します。Webサイトは、特定の目的や目標を持って作成されることが多く、企業や個人の情報発信やオンラインショップなど、様々な用途に利用されています。Webサイトには、Webページやホームページ、コンテンツ管理システム、データベース、サーバーなどの要素が含まれます。
簡単にまとめると、「ホームページ」はWebサイトの入り口となる最初に表示されるページ、「Webページ」はWebサイトを構成する1つのページ、「Webサイト」は複数のWebページの集まりを指します。
ChatGPTも、基本的な意味合いは同様に説明していますね。ただし、「ホームページ」が現在では「Webサイト全体」を指すこともある、というニュアンスは少し弱いかもしれません。
この記事では、「ホームページ」「Webページ」「Webサイト」という、似ているようで異なる言葉の意味と違いについて解説しました。これらの基本的な用語を理解することで、インターネットやWebに関する情報収集やコミュニケーションがよりスムーズになるはずです。
もしWebサイト制作や運営に関わる機会があれば、これらの言葉を意識して使い分けてみてください。
私もその誤用気になってました。
なんだかんだで、ホームページっていう言い方が普及しちゃってますね。
コメントありがとうございます^^
そうですね。
今では、ホームページといういい方が一般的になってしまってますね。