
【保存版】ネットスラング&2ch用語100選!意味不明な言葉もこれで解決!
この記事のポイント
- 掲示板やSNSでよく見るネットスラング・2ちゃんねる用語の意味が分かります。
- 「AA」「age/sage」「DQN」「草」など、定番から少し懐かしい用語まで幅広く解説。
- 各用語の読み方や、簡単な成り立ち(語源)も紹介。
- ネットコミュニケーションをより円滑にするための知識が得られます。
- スラングを使う上での注意点も学べます。
インターネット上の掲示板やチャット、SNS、オンラインゲームなどで、見慣れない言葉や独特の表現に出会ったことはありませんか? 特に「2ちゃんねる(現5ちゃんねる)」発祥の用語などは、文脈を知らないと意味を推測するのが難しいものも少なくありません。この記事では、そうしたネットスラングや、かつて広く使われた表現を中心に意味をまとめました。
目次
はじめに:ネットスラングの「?」を解消しよう
「この『w』ってどういう意味?」「『乙』って言われたけど、何のことだろう?」「掲示板で『age』って書き込まれてるけど…?」
インターネット、特に匿名掲示板やSNS、オンラインゲームなどのコミュニティでは、独特の言い回しや略語、いわゆる「ネットスラング」が頻繁に使われます。これらの言葉を知らないと、会話の流れについていけなかったり、相手の意図を誤解してしまったりすることもあるかもしれません。
この記事では、比較的広く使われてきたネットスラングや、日本最大の匿名掲示板「2ちゃんねる」で生まれ、ネット上に広まった用語を中心に、その意味や読み方を解説します。最近の若者言葉とは少し違う、インターネット黎明期〜普及期によく見られた表現も多く含みます。
この記事を読めば、ネット上のコミュニケーションで出会う「?」が少し解消され、よりスムーズなやり取りができるようになるはずです。また、ネット文化の歴史の一端に触れるきっかけにもなるかもしれません。
※本記事では、いわゆる「2ちゃんねる用語」の中から、比較的有名なものや、掲示板文化を超えて広く使われるようになったものを中心に掲載しています。また、本来半角カタカナで使われることがある用語も、読みやすさを考慮し全角で表記しています。
ネットスラングとは? なぜ生まれるの?
ネットスラングとは、インターネット上のコミュニティ(掲示板、SNS、チャット、オンラインゲームなど)で自然発生的に生まれ、使われるようになった俗語や略語のことです。仲間内でのコミュニケーションを円滑にしたり、特定の感情やニュアンスを短い言葉で表現したり、あるいは単なる言葉遊びとして楽しまれたりする中で、様々なスラングが誕生してきました。
特に、文字入力の手間を省くための略語(例:「乙」←お疲れ様)や、特定の文化(アニメ、ゲーム、特定の掲示板など)を背景に持つ言葉(例:「2次元」「ROMる」)、 টাইピングミスや誤変換から定着した言葉(例:「がいしゅつ」)など、その成り立ちは多岐にわたります。
ただし、スラングは時代やコミュニティによって流行り廃りがあるため、意味を知っていても、使う場面や相手には注意が必要です。
記号・数字で始まるスラング
2次元 【にじげん】
男性のオタク趣味や性的嗜好の属性の一つで、アニメやマンガ、ゲームなどに登場する、「絵」で表現された架空の女性キャラクターへの嗜好。アイドルなど実在の人物への嗜好は「3次元」。
対義語:3次元
2次オタ 【にじおた】
「2次元オタク」の略。アニメやマンガ、ゲームなどに登場する、「絵」で表現された架空の女性キャラクターをオタク趣味の対象として好む人のこと。「2次ヲタ」とも。
2ちゃん 【にちゃん】
別名:2ch
日本最大の匿名掲示板サイト「2ちゃんねる」(現在は「5ちゃんねる」に名称変更)のこと。
2ちゃんねらー 【にちゃんねらー】
別名:2ちゃねらー, 2ちゃんねら
「2ちゃんねる」を日常的に使う人のこと。
3次元 【さんじげん】
男性のオタク趣味や性的嗜好の属性の一つで、アイドルタレントやAV女優など、実際の人物への嗜好。「絵」で表現された架空の女性キャラクターへの嗜好は「2次元」。
対義語:2次元
アルファベットで始まるスラング
AA 【エーエー/アスキーアート】
文字や記号を組み合わせて作成した絵のこと。顔文字なども広義には含まれるが、特に掲示板文化では複数行にわたるキャラクターや情景を描いたものを指すことが多い。
AFK 【エーエフケー】
「Away From Keyboard」の略。「キーボードから離れている」=「席を外しています」の意。主にオンラインゲームやチャットで、一時的に離席する際に使われる。
age / sage 【あげ / さげ】
- age 【あげ】
- (1) 2ちゃんねるなどの掲示板で、スレッドに書き込みを行なって、そのスレッドの掲示板内での掲載順位を上げること。新しい書き込みがあると上位に表示される仕組みを利用したもの。
- (2) (1)から転じて、話題や意見、人物などを「注目する」「支持する」「盛り上げる」といった肯定的なニュアンスで使われることもある。
- sage 【さげ】
- (1) 2ちゃんねるなどで、スレッドの掲示板内での掲載順位を上げずに書き込みを行なうこと。書き込み時にメールアドレス欄に「sage」と入力することで、書き込みは行われるがスレッド一覧での順位は上がらないようにする。掲載順位を下げる効果はない。
- (2) (1)から転じて、「その話題はもう古い」「注目する価値がない」「あえて盛り上げない」といった否定的なニュアンスで使われることもある。
ageの対義語:sage
BAN 【バン】
「禁止する」という意味の英単語 “ban” から。主にオンラインサービス(ゲーム、SNS、掲示板など)で、規約違反などの理由によりアカウントが停止されたり、アクセスが禁止されたりすること。「アカウントBAN」を略して「垢BAN(あかばん)」とも言う。
~c 【~ちゃん】
「~ちゃん」という敬称の略記。主に女子中高生などが掲示板やチャットで使用した。「○○ちゃん」を「○○c」と表記する。同様に「~さん」は「~s」と略されることもあった。
DOM 【ドム】
「Download Only Member」の略。P2Pファイル共有ネットワークなどで、自分からはファイルを共有(アップロード)せず、他人のファイルをダウンロードするばかりの人を指す言葉。ネットワーク全体の効率を下げる行為として問題視された。
DQN 【ドキュン/ドキュソ】
一般常識に欠ける人、非常識な行動をとる人、粗暴な人などを指す蔑称。元々はテレビ番組名に由来し、特定の層を指す言葉だったが、意味が拡大し、広く非常識な人や迷惑な行為をする人を侮蔑的に指す言葉として使われるようになった。
FA 【エフエー/ファイナルアンサー】
「Final Answer?」の略。クイズ番組「クイズ$ミリオネア」で司会者が回答者に最終確認を求める際のセリフが元ネタ。「これが最終的な答え(意見)です」「これで間違いないですか?」という、断定や最終確認のニュアンスで使われる。「○○でFA」は「○○で決まり、確定」といった意味。
FAQ 【エフエーキュー/フェイク】
「Frequently Asked Questions」の略。「よくある質問とその回答」をまとめたもの。ウェブサイトやソフトウェアのヘルプなどでよく見られる。本来のスラングとは少し毛色が違うが、ネット上で頻出する略語。
IPを抜く 【アイピーをぬく】
(1) サーバー管理者が、アクセスしてきたユーザーのIPアドレスをログファイルに記録すること。
(2) 掲示板のログなどから、特定の書き込みを行った人物のIPアドレスを特定しようとすること。個人情報特定に繋がる行為として警戒される。
MX 【エムエックス】
別名:WinMX, エムエクース
かつて日本で広く使われたP2Pファイル交換ソフト「WinMX」のこと。著作権者に無断で音楽や映像、ソフトウェアなどが交換され、社会問題となった。
ny 【ニー】
別名:Winny
WinMXの後継として開発された、匿名性の高いP2Pファイル交換ソフト「Winny」のこと。こちらも著作権侵害や情報漏洩で問題となり、開発者が逮捕される事件も起きた。
ROM 【ロム】
(1) 「Read Only Member」の略。掲示板やメーリングリストなどで、自分は発言(書き込み)せず、他の人のやり取りを読んでいるだけの人。「読むだけ」をコンピューターの読み取り専用メモリ「ROM (Read Only Memory)」にかけた表現。「ROMる」「ROM専(ロムせん)」などとも言う。
(2) ゲームソフトのROMカートリッジやCD/DVD-ROMからコピーされたデータのこと。主にエミュレータで利用されるが、著作権法に触れる場合が多い。
(ry 【りゃく】
「(略)」の略。文章の途中や末尾につけて、それ以降の内容を省略することを示す。しばしば、言うまでもないことや、あえて言わないでおくニュアンスで使われる。
w 【わらい/わら】
「(笑)」の略記。文末につけて笑っていることを表す。入力の手間を省くために「笑い」の頭文字「w」だけを打つようになったとされる。「www」のように重ねて使うことで笑いの度合いを表現したり、「草」と表現されたりすることもある。
あ行のスラング
煽る 【あおる】 【名】煽り
相手を挑発したり、怒らせたり、不快にさせるような書き込みを意図的に行うこと。議論を妨害したり、反応を楽しんだりする目的で行われることが多い。
煽りコピペ 【あおりコピペ】
「煽り」目的で使われる定型文や、どこかからコピーしてきた挑発的な文章のこと。自分で考えた文章ではないため、内容に真面目に反論しても意味がない場合が多い。
垢 / アカ 【あか】
「アカウント (account)」の略。Webサービスやオンラインゲームなどの利用資格、利用権のこと。「垢BAN(アカウント停止)」のように使われる。
アク禁 【あくきん】
「アクセス禁止」の略。掲示板やサイトなどで、規約違反などの理由により、特定のユーザーからのアクセスを拒否する措置のこと。「アク禁を食らう」のように使う。
アスキーアート → 「AA」の項を参照
アフォ
「アホ」をカタカナで表記したもの。2ちゃんねるなどで見られた表現。
あぼーん / アボーン
(1) 2ちゃんねるで、管理者が不適切と判断した書き込みを削除すること。削除された箇所には「あぼーん」という文字列が表示されることがあった。
(2) (1)から転じて、物事が「消える」「削除される」「ダメになる」「壊れる」「失敗する」「(ネット上で)存在が抹消される」といった広い意味で使われるようになった。
アノニ
「匿名」を意味する「アノニマス (anonymous)」の略。インターネット上で身元を明かさずに活動することを指す場合がある。
荒らす 【あらす】 【名】荒らし
掲示板、SNS、チャット、オンラインゲームなどのコミュニティの秩序を乱し、他の利用者に迷惑をかける行為全般。また、それを行う人。無意味な文字列の連続投稿、大量のコピペ投稿、誹謗中傷、スレッドの内容と無関係な書き込み、意図的な議論の妨害など、様々な形態がある。
アングラ
「アンダーグラウンド (underground)」の略。本来は「地下」を意味するが、ネット上では、非合法・違法な情報(Warez、クラッキング、薬物など)や、公には語られにくい話題(死体画像、過激な性的コンテンツなど)を扱うコミュニティや文化、ウェブサイトなどを指す。必ずしも「違法」とイコールではない(例:グロ画像)。
板 【いた】
「掲示板」のこと。特に、2ちゃんねる(5ちゃんねる)において、特定のテーマごとに分けられた個々の掲示板カテゴリを指す(例:「ニュース速報板」「PCゲーム板」など)。
痛い 【いたい】
本人は良かれと思って、あるいは格好良いと思ってした言動が、周囲から見ると的外れで、滑稽に見えたり、見ていて恥ずかしく感じられたりする状態。客観的に自分が見えていない、空気が読めていない様子を揶揄する言葉。「イタい」と表記されることも多い。
板違い 【いたちがい】
掲示板やスレッドのテーマ、趣旨に合わない内容の書き込みをすること。または、そのような書き込み自体。
逝ってよし 【いってよし】
元々は「死んでしまえ」という意味の過激な言葉だが、2ちゃんねるなどでは「あっちへ行け」「消えろ」「話にならない」「もういいよ」といった、拒絶や呆れを示す程度の軽いニュアンスで使われることも多かった。相手の発言が不快だったり、的外れだったりする際に使われる間投詞に近い。
ウォッチ 【うぉっち】
特定の人物、組織、ウェブサイト、またはネット上で起きた特定の出来事(炎上騒動など)の動向を、継続的に観察・監視すること。「ヲチ」「ヲッチ」と表記されることも。直接関与せず、野次馬的に成り行きを見守るニュアンスが強い。観察対象について語り合う専用のスレッド(ヲチスレ)が立てられることもある。
鬱 【うつ】 【形動】鬱だ
(1) 本来は「うつ病」のこと。
(2) ネットスラングとしては、単に気分が落ち込んでいる、憂鬱である、嫌なことがあった、といった状態を表すのに軽く使われる。医学的なうつ病とは区別される。「鬱だ氏のう」という表現もある。
鬱だ氏のう 【うつだしのう】
「鬱で死にたい」という意味だが、非常に深刻な状況で使われることは稀で、多くは「気分が落ち込んでて、もう何もかも嫌だ」という程度の、やや大げさな嘆きや愚痴として使われる。「氏」は「死」の当て字。
うp 【うぷ】 【動】うpする
「アップロード (upload)」の略。自分のコンピュータにあるファイル(画像、動画、文書など)を、サーバーやP2Pネットワーク、SNSなどに送信して公開・共有すること。
ヴァカ
「馬鹿」のやや気取った、あるいは強調した表記。2ちゃんねるなどで見られた。
エミュ / emu 【えみゅ】
「エミュレータ (emulator)」の略。特定のハードウェア(特に家庭用ゲーム機)の機能をソフトウェアで再現し、他のプラットフォーム(主にPC)上でそのハードウェア用のソフトウェア(ゲームソフトなど)を動作させるためのプログラム。エミュレータ自体は必ずしも違法ではないが、ゲームソフトのデータ(ROMイメージ)の扱いは著作権法に注意が必要。
エムエクース → 「MX」の項を参照
エロゲ / エロゲー
「エロチックゲーム」の略。性的な描写を含む成人向けのコンピュータゲーム。主に男性向けの美少女ゲームを指すことが多いが、女性向けや実写、3Dなど多様な形態がある。
エンコ
「エンコード (encode)」の略。動画や音声などのデータを、特定の形式(例:MP4, MP3)に変換・圧縮すること。ファイルサイズを小さくしたり、再生互換性を高めたりする目的で行われる。
教えて君 【おしえてくん】
自分で調べる努力をせず、すぐに他人に質問して答えを得ようとする人。特に、検索すれば容易に分かるようなことを質問したり、横柄な態度で質問したりする場合に、否定的なニュアンスで使われる。
落ちる 【おちる】
(1) サーバーやネットワーク回線などが、障害や攻撃によって機能停止したり、接続が切断されたりすること。「鯖落ち(さばおち)」とも言う。
(2) オンラインゲームやチャットルームなどから退出(ログアウト)すること。「眠いから落ちるね」のように使う。
乙 【おつ】
「お疲れ様」「お疲れ様でした」の略。相手の労をねぎらう際に使われる。何かを成し遂げた人、作業を終えた人、面白い書き込みをした人などに対して気軽に使う。「乙カレー」のような派生形もある。
オフ
「オフラインミーティング (offline meeting)」の略、またはそれをさらに略した「オフ会(おふかい)」の略。インターネットを通じて知り合った人たちが、実際に現実世界で会って集まること。
オフトピ
「オフトピック (off topic)」の略。話題が本筋から逸れていること。掲示板のスレッドやメーリングリストのテーマから外れた発言。
オマエモナー
「お前もな」という意味。相手からの指摘や批判に対して、「あなたも同じようなものでしょう」と反論したり、皮肉ったりする際に使う。短い言葉で相手の矛盾を突くようなニュアンスがある。
か行のスラング
ガイキチ
「キチガイ(気違い)」の倒語(言葉の文字の順序を逆にしたもの)。精神異常者や常軌を逸した言動をする人を指す侮蔑語「キチガイ」を、直接的な表現を避けるために逆さにしたもの。差別的な意味合いが強い言葉なので使用には注意が必要。
がいしゅつ
「既出(きしゅつ)」の誤読が定着したもの。「その話題(情報、ネタ)はすでに出ていますよ」という意味。正しい読みは「きしゅつ」だが、ネット上(特に2ちゃんねる文化圏)ではあえて「がいしゅつ」と読むのがお約束のようになっていた。真面目に読み方を訂正すると「空気が読めていない」とみなされることもあった。「外出」と当て字されることもある。
カキコ
「書き込み」の略。掲示板やブログなどに文章を投稿すること。「カキコする」のように動詞としても使う。
かぐし / 香具師 【かぐし / こうぐし】
「奴(やつ)」を意味する当て字。2ちゃんねるなどで見られた独特の隠語的表現。由来は、「やつ」→カタカナ「ヤツ」→形が似ている「ヤシ」→「ヤシ」を漢字変換すると「香具師」という候補が出ることから。「香具師」本来の読みは「やし」だが、この文脈では「かぐし」または「こうぐし」と読まれることがあった。非常に分かりにくい変遷を経た言葉。
過去ログ 【かこログ】
掲示板などで、古くなった(過去の)書き込みの記録(ログ)のこと。現在進行中の話題から外れた過去の議論や情報を参照する際に使われる。
騙る / 騙り 【かたる / かたり】
他人になりすますこと。特定の人物(有名人、あるいは単に他のユーザー)の名前やハンドルネームを不正に使い、その人物であるかのように振る舞うこと。誹謗中傷や混乱を引き起こす目的で行われることが多い。
神 【かみ】
非常に優れた技術を持つ人、卓越した作品を生み出す人、有益な情報を提供してくれる人、あるいは単に尊敬や賞賛の対象となる人物を指す言葉。「神絵師(非常に画力のあるイラストレーター)」「神プログラマー」のように、分野名を付けて使われることも多い。また、単に「すごい!」「素晴らしい!」という感動を表す間投詞的に使われることもある。
基地外 【きちがい】
「気違い」の当て字。常軌を逸した言動をする人、狂っているように見える人を指す非常に強い侮蔑語・差別用語。ネットスラングとして使われる場合でも、本来の意味合いから非常に不快感を与える可能性が高いため、使用は避けるべき言葉。
キティ / キティちゃん
「基地外(きちがい)」の隠語・婉曲表現。サンリオのキャラクター「ハローキティ」とは直接関係ないが、語感が似ていることから、直接的な表現を避けるために使われることがあった。これも元の言葉が差別的なため注意が必要。
キージェネ
「キージェネレータ (Key Generator)」の略。ソフトウェアをインストールしたり、正規ユーザーとして認証したりする際に必要なプロダクトキー(シリアルナンバー、ライセンスキー)を、不正に生成するプログラム。これを使用することはライセンス違反であり、違法行為にあたる。
機種依存文字 【きしゅいぞんもじ】
特定のコンピュータやOS、環境でしか正しく表示されない文字のこと。丸付き数字(①②)、ローマ数字(ⅠⅡ)、単位記号(㎜、㎝)、一部の記号(㈱㈲)などが代表例。ネット掲示板など不特定多数が見る環境で使うと、文字化けして読めなくなる原因となるため、使用は避けるべきとされた。
キボンヌ / きぼん / きぼーん
「希望(きぼう)」を意味するネットスラング。「~をキボンヌ」は「~が欲しい」「~をお願いします」という意味。ややふざけた、あるいは砕けたニュアンスで使われる。語尾の「ンヌ」はフランス語っぽい響きを面白がったものとされる。
キモヲタ
「気持ち悪いオタク」の略。主に容姿や言動が周囲に不快感を与えるようなオタクを指す侮蔑語。「キモオタ」とも表記される。
キリ番 【きりばん】
ウェブサイトのアクセスカウンターなどで表示される数字のうち、「1000」「7777」「12345」のように、切りの良い数字やぞろ目、連番などのこと。「キリのいい番号」の略。
キリ番ゲッター 【きりばんげったー】
アクセスカウンターのキリ番を踏んだ(表示させた)人のこと。かつて個人サイトなどでは、キリ番を踏んだ人が掲示板に報告し、サイト運営者からお祝いのメッセージやイラストなどが贈られるといった交流が行われていた。
ググる
検索エンジン「Google」で検索すること。「Google it」の日本語的表現。「分からないことはまずググれ(=自分で検索して調べろ)」のように使われる。
串 【くし】
「プロクシ (Proxy)」のこと。自分のコンピュータとアクセス先のサーバーとの間に介在し、中継役を果たすサーバー。身元(IPアドレス)を隠してアクセスしたい場合などに利用されることがある。プロクシの「ロキ」の部分が「クシ」に聞こえることから?
串鯖 【くしさば】
プロクシサーバーのこと。「串」+「鯖(サーバー)」。
ケコーン
(1) 「結婚」をややふざけて表現した言葉。2ちゃんねるなどで見られた表記。
(2) 掲示板などで、ほぼ同じ時刻に、同じ内容や趣旨の書き込みが別々の人から偶然投稿されること。タイミングが一致したことを指す。
くれくれ君 【くれくれくん】
掲示板やオンラインコミュニティなどで、自分からは何も提供せず、他人にファイルや情報、利益などを一方的に要求する(「くれくれ」とねだる)ばかりの人。特に、 P2Pファイル共有ソフトなどで、違法なファイルなどを安易に要求する人を指して使われることが多かった。
グロ
「グロテスク (grotesque)」の略。死体、傷、内臓、奇形など、一般的に人々が強い不快感や嫌悪感を覚えるような残酷な画像や映像、描写のこと。「グロ注意」のように、閲覧前の警告として使われることもある。
こうぐし / 香具師 → 「かぐし」の項を参照
香ばしい 【こうばしい】
本来は良い香りが漂う様子を表す言葉だが、ネットスラングでは皮肉として使われ、「怪しい」「うさんくさい」「胡散臭い」「(悪い意味で)興味深い」「何か裏がありそうだ」といったニュアンスを持つ。言動や状況が、どこか疑わしかったり、突っ込みどころが満載だったりする様子を指す。
工房 【こうぼう】
「高校生の坊や」の略とされる。「厨房(中学生)」よりも少し年上だが、やはり言動が幼稚で浅はかである、という意味合いで使われる侮蔑語。年齢に関係なく、幼稚な振る舞いをする人全般を指すこともある。
降臨 【こうりん】
掲示板のスレッドなどで、話題の中心となっている人物、あるいはその分野の著名人や専門家など、「まさかこんなところに現れるとは」と思われるようなすごい人物が登場すること。神々しい存在が現れるようなイメージから。
コテハン / コテ / 固定 【こてはん / こて / こてい】
「固定ハンドルネーム」の略。匿名掲示板などにおいて、毎回同じ名前(ハンドルネーム)を使って書き込みをする人、またはその名前自体のこと。匿名性を重視する場では、コテハンを使うことで良くも悪くも目立つ存在となる。その場限りの名前は「捨てハン」と呼ばれる。
誤爆 【ごばく】
本来書き込みたい場所(スレッド、チャットルーム、SNSの投稿先など)とは違う場所に、誤って書き込んでしまうこと。特に、プライベートな内容や内緒の話を、公開された場所に誤って投稿してしまう失敗などを指す。
コピペ
「コピー&ペースト (Copy and Paste)」の略。文章や画像などのデータを複製(コピー)し、別の場所に貼り付ける(ペーストする)操作のこと。
コピペ荒らし 【こぴぺあらし】
同じ文章や無意味な長文などを大量にコピー&ペーストして繰り返し投稿し、掲示板やチャットの流れを妨害する「荒らし」行為の一種。
コピペ厨 【こぴぺちゅう】
自分で文章を考えず、他人の書き込みやネット上の文章などを安易にコピー&ペーストして、あたかも自分の意見のように投稿する人。「厨」は厨房(中坊)の略で、幼稚な振る舞いを揶揄する接尾語。
ゴルァ
「コラ!」という怒りや詰問の声を、より強く、威圧的に表現した言葉。漫画などの表現から広まったとされる。ネット上での強い非難や怒りを示す際に使われた。
さ行のスラング
鯖 【さば】
「サーバー (Server)」のこと。ネットワークを通じて他のコンピュータにサービスや機能を提供するコンピュータ。発音が似ていることから魚の「鯖」の字が当てられた。
晒す / 晒し / 晒しage 【さらす / さらし / さらしあげ】
個人情報、プライベートな情報、恥ずかしい言動、不正行為などを、本人の意に反してインターネット上に公開し、衆目にさらすこと。特に、悪意を持って行われる場合が多い。「晒しage」は、晒す内容を書き込むことでスレッドをageる(上位に表示させる)行為。
自作自演 / ジサクジエン 【じさくじえん】
自分で複数の異なる人物を装い、あたかも別々の人が会話したり、対立したりしているかのように見せかけること。自分の意見を補強したり、議論を特定の方向に誘導したり、単に場を混乱させたりする目的で行われる。匿名性の高い掲示板などで見られることがある。
実況 【じっきょう】
テレビ番組、スポーツ中継、イベントなどをリアルタイムで見ながら、その内容や感想などを掲示板やSNSに書き込み、他の視聴者と共有・交流すること。「実況スレ(実況用スレッド)」が立てられることが多い。
氏ね 【しね】
「死ね」の当て字。直接的な表現を避ける、あるいはネットスラング特有のノリで使われる。非常に強い侮蔑や拒絶を表す言葉。「逝ってよし」と同様に、文脈によっては「もういい」「消えろ」程度の軽いニュアンスで使われることもあったが、本来の意味が過激なため安易な使用は避けるべき。「紙ね」「市ね」などのバリエーションもある。
住人 / 住民 【じゅうにん / じゅうみん】
特定の掲示板、スレッド、オンラインコミュニティなどに頻繁に出入りし、活動している常連ユーザーのこと。その場所を自分の「住処」のように感じていることから。
消防 【しょうぼう】
「小学生の坊や」の略とされる。「厨房(中学生)」よりもさらに幼く、言動が非常に幼稚で自己中心的、かつ常識に欠ける人を指す侮蔑語。年齢に関係なく、そうした振る舞いをする人全般を指す。
職人 【しょくにん】
特定の分野(AA作成、画像加工、動画編集、情報収集・分析など)において、高い技術やセンスを持ち、優れた作品や有益な情報を提供してくれる人への敬称。その技術や労力を「職人技」として称えるニュアンス。
ショタ
「ショタコン(ショウタロウコンプレックス)」の略。主に成人女性が、幼い少年(特に未成年)に対して抱く性的嗜好や愛情のこと。語源は横山光輝の漫画「鉄人28号」の主人公・金田正太郎とされる。対義語(男性が少女に抱く嗜好)は「ロリコン」。
尻 / 尻有 【しり / しりある】
「シリアルナンバー (Serial Number)」や「プロダクトキー」のこと。ソフトウェアなどを正規に利用するために必要な英数字の組み合わせ。タイプミスや入力のしやすさからか、「シリアル」→「尻有る」→「尻」のように変化したとされる。
~しる / ~汁 【~しろ / ~じる】
「~しなさい」「~しろ」という命令・要求を表す言葉。「○○汁」のように名詞的に使われることもある(例:「詳細汁」=詳細を教えろ)。やや乱暴な、あるいはふざけたニュアンスを持つ。
自レス 【じレス】
「自己レスポンス (Self Response)」の略。掲示板などで、自分自身の書き込みに対して、自分で返信(レス)をすること。補足説明を加えたり、間違いを訂正したり、あるいは単に自分の書き込みをageる目的で行われることもある。「自己レス」とも言う。
信者 【しんじゃ】
特定の人物、企業、製品、作品、思想などを、盲目的・熱狂的に支持し、崇拝する人のこと。しばしば、批判的な意見を一切受け付けず、対象を無条件に擁護する態度を揶揄する意味で使われる。対立する対象を支持する人は「アンチ」と呼ばれる。
スマソ
「すまん」「すまそ」をカタカナ表記したもの。「ごめんなさい」「すみません」という謝罪の意を、より軽く、砕けた感じで表現する言葉。
スレ
「スレッド (Thread)」の略。掲示板などで、特定の話題についての一連の書き込み(投稿)の集まりのこと。「スレを立てる」(新しい話題を開始する)、「スレ違い」(話題がスレッドのテーマから逸脱していること)のように使う。
ソース
情報源、出所 (source) のこと。主張や情報の根拠となる元の記事、データ、発言などを指す。「その話のソースはどこ?」「ソースを示せ」のように、情報の信頼性を確認する際に使われる。
た行のスラング
ダウソ
「ダウンロード (Download)」の略。インターネット上のサーバーなどから、自分のコンピュータにファイルやデータを受信・保存すること。「うp(アップロード)」の対義語。
多段串 【ただんぐし】
複数のプロクシサーバー(串)を数珠つなぎのように経由して、インターネットに接続すること。接続元IPアドレスの特定をより困難にする目的で行われるが、通信速度は著しく低下する。
縦読み 【たてよみ】
一見すると普通の文章だが、各行の頭文字などを縦に読んでいくと、隠された別のメッセージが現れる仕掛けのこと。詩や暗号などで使われる技法(アクロスティック)だが、ネット掲示板などでも、表面的な内容とは裏腹な本音や悪口を隠すために使われることがある。
駄レス 【だレス】
「駄目なレス」「くだらないレス」の略。スレッドの議論に貢献しない、内容がない、的外れ、あるいは単につまらない返信のこと。
厨房 / 厨 【ちゅうぼう / ちゅう】
「中学生の坊や」の略とされる。言動が幼稚で自己中心的、攻撃的、かつ常識に欠ける人を指す侮蔑語。実際の年齢が中学生かどうかに関わらず、そうした振る舞いをする人全般に対して使われる。「○○厨」のように接尾語として使われることも多く、特定の対象に熱中し、周りが見えなくなっている迷惑なファン(例:ゲーム厨、アニメ厨)などを揶揄する意味合いもある。
釣る / 釣り 【つる / つり】
わざと嘘の情報や挑発的な内容、あるいは他のユーザーが反応したくなるような書き込みをして、それに対する反応(レス)を引き出す行為。また、その書き込み自体。反応してきたユーザーを「魚」に例え、それを「釣る」と表現する。釣られた側は「釣られたクマー」(AAキャラクターが由来)などと書き込むことがある。
釣り師 【つりし】
巧妙な「釣り」書き込みを行い、多くのユーザーを騙したり、反応させたりする技術に長けた人のこと。賞賛と揶揄の両方の意味合いで使われる。
デフォ
「デフォルト (Default)」の略。初期設定、標準設定のこと。転じて、「当たり前」「普通の状態」「標準装備」「定番」といった意味で広く使われる。「この機能はデフォで付いている」「朝食はパンがデフォ」のように使う。
鉄 【てつ】
鉄道ファン、鉄道マニアのこと。「鉄道」の「鉄」から。
デリられる
「デリート (Delete) される」の略。書き込みやデータなどが削除されること。特に、掲示板の管理者などによって不適切な投稿が削除される場合に使われることが多い。「あぼーん」とほぼ同義。
電波 【でんぱ】
常人には理解不能な、支離滅裂な、あるいは妄想に基づいているかのような不思議な内容の発言や文章、思想のこと。また、そのような発言をする人。「電波を受信している」「電波系」のように使われる。元々は、統合失調症の患者が「誰かから電波で指令を受けている」と訴えることがあったことから来ているとされるが、ネットスラングとしてはより広い意味で使われる。
テンプレ
「テンプレート (Template)」の略。雛形、定型文、お決まりのパターン。掲示板のスレッドの最初の書き込み(>>1)に置かれる定型的な説明文や、議論で繰り返し現れるお決まりの主張などを指す。
同人女 【どうじんおんな】
マンガ、アニメ、ゲーム、声優などのいわゆるオタク趣味を持ち、自身も同人誌(自費出版の冊子)やWebサイトなどで二次創作(既存の作品を元にした創作)活動を行っている女性のこと。やや古い言い方かもしれない。
匿名串 【とくめいぐし】
接続元のIPアドレスを隠蔽し、匿名でアクセスすることができるプロクシサーバーのこと。ただし、完全に匿名性が保証されるわけではない。
匿名掲示板 【とくめいけいじばん】
書き込みの際に名前を名乗る必要がなく、匿名で投稿できる電子掲示板のこと。日本では「2ちゃんねる(現5ちゃんねる)」がその代表例。
トピ
「トピック (Topic)」の略。話題、主題のこと。特に、SNSや一部の掲示板などで、特定の話題について語り合うために立てられた投稿やスレッドを指すことがある。「トピ主(トピックを立てた人)」のように使う。
な行のスラング
萎え 【なえ】
気力がなくなること、やる気を失うこと、がっかりすること、興ざめすること。「萎える(なえる)」の名詞形。期待外れの結果や、つまらない出来事、不快な言動などに遭遇した際に使われる。「一気に萎えた」のように使う。
馴れ合い / 馴れ合う 【なれあい / なれあう】
本来は節度ある関係性が求められる場で、仲間内で必要以上に親密になったり、甘やかしたり、内輪だけで盛り上がったりすること。特に匿名掲示板などでは、特定の固定ハンドルネーム同士が私的な会話を続けたり、互いを擁護し合ったりする行為が「馴れ合い」として批判されることがある。公私の区別がつかず、なあなあの関係になっている状態を指す。
ネカマ
「ネットオカマ」の略。インターネット上(特に掲示板、チャット、オンラインゲームなど)で、実際は男性であるにもかかわらず、女性であるかのように振る舞う人のこと。注目を集めたい、ちやほやされたい、男性ユーザーからアイテムなどを恵んでもらいたい、といった動機で行われることがある。
ネタ
話題、題材、話の種。特に、冗談やユーモア、創作、あるいは「釣り」目的で作られた、必ずしも事実ではない話や設定のこと。「本気(マジ)」の対義語として使われることもあり、「それはネタでしょ?」は「それは冗談(嘘)でしょ?」という意味。また、面白い画像や動画、出来事などを指して「良いネタ」のように言うこともある。
粘着 【ねんちゃく】
特定の個人や話題に対して、執拗に、しつこく絡んだり、批判や攻撃を繰り返したりすること。ストーカー行為のように、相手にしつこく付きまとう様子を指す。否定的な意味で使われる。
燃料 【ねんりょう】
ネット上の議論や論争、特に「炎上」騒ぎなどを、さらに激化させる原因となる情報や出来事のこと。「火に油を注ぐ」の「油」にあたるもの。「燃料投下」は、わざと騒ぎが大きくなるような情報を持ち込むこと。
脳内 【のうない】
頭の中、想像、妄想。「脳内会議」(頭の中で自問自答すること)、「脳内再生」(文章などを読んで、頭の中で音声や映像を想像すること)、「脳内補完」(不足している情報を自分の想像で補うこと)のように、接頭語として使われることが多い。
は行のスラング
パケ死 【パケし】
携帯電話(フィーチャーフォン)のインターネット接続(i-mode、EZweb、Yahoo!ケータイなど)やメールを使いすぎて、パケット通信料が非常に高額になってしまうこと。スマートフォンの普及と料金プランの変化により、現在ではあまり聞かれなくなった言葉。「パケット代で死にそうになる」ことから。
禿同 【はげどう】
「激しく同意(げきしくどうい)」の略。「激しく」→「禿しく(はげしく)」と当て字し、さらに略したもの。「全くその通りだ」「全面的に賛成だ」という強い同意を示す言葉。「禿」の字を使うことに深い意味はないとされる。
バナクリ
「バナークリック (Banner Click)」の略。ウェブサイト上に表示されているバナー広告をクリックすること。アフィリエイトなどで、クリック数に応じて報酬が発生する場合がある。
ハンドル
「ハンドルネーム (Handle Name)」の略。インターネット上で使うニックネーム、ペンネーム、活動名のこと。「HN」と略されることもある。
人柱 【ひとばしら】
新しい製品(特にPCパーツやソフトウェアのベータ版など)やサービスを、他の人よりも早く入手・試用し、その使用感や不具合、問題点などを報告する人のこと。自ら危険や不利益を被る可能性を引き受けて試すことから、犠牲的な意味合いを持つ「人柱」に例えられる。その報告は、後に続くユーザーにとって貴重な情報となる。
ヒッキー
「ひきこもり」の略。長期間にわたって自宅や自室に閉じこもり、社会的な活動に参加しない状態にある人のこと。
腐女子 【ふじょし】
男性同士の恋愛(BL:ボーイズラブ)を題材とした創作物(マンガ、小説、アニメ、ゲームなど)を好む女性のこと。自分自身でそうした創作活動を行う人もいる。「腐」は自虐的な意味合いを含むとされる。本来は男性同性愛ではないキャラクター同士の関係性を、恋愛関係として解釈し楽しむ場合も多い。現実の男性同性愛とは区別される趣味とされることが多い。
ブラクラ
「ブラウザクラッシャー (Browser Crasher)」の略。ウェブページを開いた途端に、大量のウィンドウを無限に開かせたり、コンピュータに高い負荷をかけたりして、ブラウザやOSを強制終了、あるいはフリーズさせてしまうような悪意のあるプログラムやスクリプトが仕込まれたウェブサイトへのリンクのこと。リンク先に危険があることを警告する意味で使われる。
ペド / ペドフィリア
「ペドフィリア (Pedophilia)」、すなわち小児性愛(者)のこと。特に、成人男性が思春期前の女児に対して性的な関心を持つ場合を指すことが多い。「ロリコン」とほぼ同義で使われることもあるが、より医学的・倒錯的なニュアンスを含む場合がある。
ま行のスラング
マイクラ
「マインドクラッシャー (Mind Crasher)」の略。見た人に精神的な衝撃やトラウマを与える可能性のある、非常に不快な画像や映像のこと。「グロ」画像なども含まれるが、それ以外にも、常識では考えられないような奇妙なものや、生理的な嫌悪感を強く催させるものなども指す。「ブラクラ」と混同されることもあるが、「マイクラ」は精神的なダメージを主眼とする。
マジレス
「真面目なレス」「本気のレス」の略。冗談やネタ、釣りなどに対して、それを真に受けて真剣に返信すること。あるいは、ふざけた雰囲気の流れの中で、あえて真面目な意見や反論をすること。「マジレスすまん(真面目に返信してすまない)」のように、場の空気を読んで前置きとして使われることもある。
マターリ
「まったり」のネットスラング的表記。のんびりしている様子、ゆったりとくつろいでいる様子、穏やかな雰囲気などを表す。「マターリしよう」「マターリスレ」のように使う。
マルチポスト
同じ内容の文章を、複数の異なる掲示板のスレッドや、ブログ、SNSなどに同時に投稿すること。それぞれのコミュニティのルールや文脈を無視した行為とみなされ、スパム(迷惑行為)として嫌われることが多い。
マンセー
韓国語で「万歳(ばんざい)」を意味する言葉。対象を熱狂的に賞賛したり、礼賛したりする際に使われる。しばしば、盲目的な信者や、特定の国・思想などを無批判に称賛する様子を揶揄する文脈で使われることがある。
みかか
「NTT」のこと。キーボードのかな入力モードで「N」「T」「T」のキーを打つと、「み」「か」「か」と入力されることから生まれた隠語・俗称。
メッセ
「インスタントメッセンジャー (Instant Messenger)」の略。リアルタイムで短いテキストメッセージを送り合えるコミュニケーションツールのこと。かつては「MSNメッセンジャー」「Yahoo!メッセンジャー」「ICQ」などが主流だったが、現在ではLINEや各種SNSのDM機能などがその役割を担っている。
メッセ友 【めっせとも】
インスタントメッセンジャーを通じて知り合ったり、頻繁にやり取りしたりする友達のこと。
萌え 【もえ】
特定のアニメ、マンガ、ゲームなどのキャラクター(主に若い女性キャラ)や、特定の属性(例:メガネっ娘、ツンデレ)に対して抱く、強い愛着心、ときめき、庇護欲などの感情。単なる「好き」とは少しニュアンスが異なり、対象への深い思い入れや熱中を表す。「○○(キャラ名)に萌え~」「この仕草が萌える」のように使う。
もせ / もせあ
「MP3」のこと。音声圧縮フォーマットの一つ、またはその形式で圧縮された音声ファイル。キーボードのかな入力モードで「M」「P」「3」のキーを打つと「も」「せ」「あ」となる場合があることから(配列による)。主に、違法にコピーされた音楽ファイルを指す隠語として使われた。
漏れ串 【もれくし】
接続元のIPアドレスを隠蔽できず、アクセス先に伝わってしまう(漏れてしまう)プロクシサーバーのこと。匿名化の目的でプロクシを使っている場合、これでは意味がない。
や行のスラング
やし / 椰子 / 香具師 【やし / こうぐし / かぐし】
「奴(やつ)」を意味する当て字・隠語。「やつ」→カタカナ「ヤツ」→形が似ている「ヤシ」という連想から。「ヤシ」を漢字変換すると「椰子」や「香具師」が出るため、これらの漢字が使われるようになった。「香具師」と書いて「かぐし」や「こうぐし」と読ませる用法もある(か行参照)。
ヤフオク
「Yahoo!オークション」(現:Yahoo!オークション)の略。Yahoo! JAPANが運営する日本最大級のインターネットオークションサービス。
ら行のスラング
リア消 / リア厨 / リア工 【りあしょう / りあちゅう / りあこう】
「リアル小学生」「リアル中学生」「リアル高校生」の略。「消防」「厨房」「工房」が年齢に関係なく幼稚な人を指す比喩表現であるのに対し、こちらは文字通り、本当にその年齢の子供であることを指す言葉。「リアルの(現実世界の)」という意味合い。
リモホ
「リモートホスト (Remote Host)」の略。ネットワークを通じて接続してきている相手側のコンピュータのこと。掲示板などでは、書き込んだ人のIPアドレスやホスト名を指すことが多い。「リモホを抜く」はIPアドレスを特定しようとすること。
炉 【ろ】
「ロリコン (Lolita Complex)」の略。成人男性が少女に対して性的な興味や関心を抱くこと。また、そのような嗜好を持つ人。
レス
「レスポンス (Response)」の略。返信、応答のこと。掲示板やメーリングリストなどで、特定の書き込みに対して送られる返信コメントを指す。「レスを付ける」「レスを返す」のように使う。
わ行のスラング
ワレズ / WAREZ / 割れず / 割れ / 割れ物 【われず / われもの】
市販されているソフトウェアやゲーム、音楽、映像などを、著作権者に無断で不法にコピー(複製)したもの。また、それらをインターネット上で配布・交換する行為。語源は英語の俗語 “wares”(商品、品物)とされる。明らかに違法行為である。
ワレザー
「ワレズ (Warez)」を使う人、つまり違法コピーされたソフトウェアなどを使用したり、配布・交換したりする人のこと。
藁 / ワラ 【わら】
「(笑)」や「w」と同じ意味で、笑っていることを表す。単に「わら」と入力する場合もある。「ワロス」「ワロタ」などの派生形もある。
ヲタ / オタ
「オタク」の略。元々は特定の趣味(アニメ、マンガ、ゲーム、PCなど)に極端に没頭する人を指す言葉だったが、現在ではより広く、特定の分野の熱心なファンやマニア全般を指すようになっている。「ヲ」を使うのは、オタク文化圏での独特の表記とされる。「アイドルヲタ(ドルヲタ)」「アニメヲタ(アニヲタ)」「鉄ヲタ(鉄道オタク)」のように、分野名と組み合わせて使われることが多い。
ヲチ / ヲッチ → 「ウォッチ」の項を参照
ネットスラングを使う上での注意点
ネットスラングは、仲間内でのコミュニケーションを円滑にしたり、表現を豊かにしたりする側面もありますが、使う際にはいくつか注意が必要です。
- TPOをわきまえる: スラングは非常に砕けた表現が多いため、ビジネスメールや公的な場、目上の人とのやり取りなどでの使用は避けましょう。コミュニティや相手によって、許容される表現は異なります。
- 相手に伝わるか考える: 全ての人がスラングを知っているわけではありません。特に古いスラングや特定のコミュニティでしか使われない言葉は、相手に意味が伝わらず、誤解を招く可能性があります。
- 「死語」になっていないか?: ネットスラングの流行り廃りは非常に早いです。かつてよく使われた言葉でも、現在では「死語」とみなされ、使うと逆に「古い」「痛い」と思われる可能性もあります。
- 差別的・攻撃的な言葉は避ける: スラングの中には、特定の属性の人々を侮蔑したり、過度に攻撃的だったりする言葉も含まれます(例:「DQN」「基地外」など)。こうした言葉の使用は、相手を深く傷つけ、トラブルの原因となるため絶対に避けましょう。
- 多用しすぎない: スラングばかり使っていると、幼稚な印象を与えたり、文章が読みにくくなったりすることがあります。適度な使用を心がけましょう。
言葉はコミュニケーションのための道具です。相手への配慮を忘れずに、適切な言葉遣いを心がけることが大切です。
まとめ:言葉を知ってコミュニケーションを円滑に
今回は、インターネット上で使われることのあるネットスラングや、主に2ちゃんねる発祥の用語について解説しました。「age」「乙」「ROMる」「草」など、一度は目にしたことがある言葉もあったのではないでしょうか。
これらの言葉の意味を知ることで、ネット上のコミュニケーションがより理解しやすくなり、誤解やすれ違いを防ぐことができます。また、言葉の成り立ちや背景を知ることは、ネット文化への理解を深めるきっかけにもなります。
ただし、繰り返しになりますが、スラングの使用はTPOをわきまえることが重要です。意味を知っておくことと、実際に使うことは別と考え、時と場合に応じた適切な言葉遣いを心がけましょう。
関連情報・他の記事
ネットスラングの世界は日々変化しています。最新の流行語や、SNSでよく使われる言葉に興味がある方は、以下の記事も参考にしてみてください。
- (ここに内部リンク:例「【2025年版】SNSでよく見る若者言葉・略語まとめ」へのリンク)
- (ここに内部リンク:例「ネット炎上の仕組みと対策」へのリンク)
- 外部リンク:5ちゃんねる(旧2ちゃんねる) ※利用は自己責任でお願いします。
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