個人情報とは、
氏名や住所、電話番号、メールアドレス、顔写真、生年月日など、
その人を特定する手がかりとなるその人固有の情報のことです。

インターネット上の情報というのはどこで誰が見ているか分かりません。

あなたが想定している人が、
想定しているような方法でその情報に触れるとは限らないのです。

このため、
確実に特定の相手にしか伝わらないことが保証されている手段(個人宛てのメール、インスタントメッセンジャーなど)以外では、個人情報を書き込んではいけません。

「仲間内でしか見ない掲示板だから実名で投稿したり携帯電話の番号やメールアドレスを教えあってもいい」と言う人がいますが、
検索エンジンで何らかのキーワードに引っかかって「迷い込んだ」人や、
メールアドレスを集めているダイレクトメール業者などもいるのです。

パスワードで閲覧を制限するなどしない限り
どこで誰がどんな意図を持って見ているか分かりません。

 

こんな事件があります。
2003年12月、新潟大学工学部に刃物を持った男性が乱入し、
立てこもるという事件が発生しました。

彼はアメリカ・シアトルに住む大学生。

彼は同学部に在籍するある女子学生との面会を要求しました。

彼はWebサイトで公開されていた彼女の写真を見て「一目ぼれ」。

どうしても会いたくて遠路はるばるやってきたということでした。

しかし、突然の不可解な訪問者に大学関係者は当惑、
なかなかお目当ての彼女に会えない彼はとうとう逆上し、刃物を振り上げたそうです。

上の事件では幸いケガ人などは出ず、無事解決したようですが、
彼女も同大関係者もまさか顔写真がこのような結果を引き起こすとは想像できなかったでしょう。

 

これは(まだ)珍しい例ですが、
インターネット人口が増えるに連れてこうした事態に巻き込まれるリスクは確実に増大しています。
何らかの個人情報を公開するのは、よっぽど必要性・必然性がない限り避けるべきです。

 

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