他人のプライバシーをむやみに聞くべきではありません。

お:
これはセキュリティの問題と関わってくるんだけど、インターネットでは、たいていの人がハンドル(アダ名のようなもの)を使って、名乗ったり呼び合ったりしてるでしょう?
それで、相手が自分からしゃべっている以上のこと…例えば本名とか住所とかを聞くのは失礼なこと、ってされてるの。

べ:
そうなの?
でもさ、仲良くなってきたらそういうの知りたくなるのが人情じゃない?

お:
んー、その気持ちは分からないわけじゃないんだけど…インターネットを流れる情報って、安全に保護されてるわけじゃないからねー。
危機意識の強い人は、そういうの教えるのを嫌がるのよ。

べ:
そんな、スパイじゃないんだから、名前知られたくらいで困りはしないと思うんだけど。

お:
まあね。べるたんの考えも、間違ってるわけじゃないもの。問題なのは、そう考えない人がいるっていうことと、そういう人の考え方も尊重されるべきだっていうことなの。

べ:
…っていうと?

お:
つまり、自分のプライバシーはできるだけ知らせたくないって考えてる人…ちなみに、こういう『プライバシーの取り扱いについての考え方』をプライバシーポリシーっていうんだけど…に、プライバシーを教えることを強制するのはダメ、っていうことよ。
もちろん強制じゃなければ尋ねてもいいんでしょうけど、メールやチャットって話し方によってはずいぶん強い調子で聞こえることがあるから、それなら最初から聞かない方がいいよね、っていうエチケットがけっこう広まっててねー。

べ:
ふーん。
でもさ、なんでそんなに名前とか教えるのを嫌がるのさ?

お:
だって、最近ネットストーカーの事件とかって物騒だし。メールにしろチャットにしろ、インターネットを流れる情報は盗聴される可能性があるんだから、若い女の人なんか神経質になってることもあるもの。
ネットおかまって一時有名になったけど、ネットストーカーやナンパなんかを警戒した『ネットおなべ』だって実際いるんだしね。

べ:
でもさ、ネットアイドルとかで顔写真とか出してる人もいるじゃない。

お:
だから、それがプライバシーポリシーの差ってことね。
実際、これはどっちが正しいっていう問題じゃないもの。公表する人もいるし、隠す人もいる。ただ、隠したいと思っている人の気持ちが尊重されるためには、無闇に尋ねるべきじゃないってことなの。だから、向こうから教えてくれるとか、必要な理由があって(ネットオークションで取引する、とか)礼儀を守って尋ねるとかいうのなら、問題ないしね。

べ:
要するに、インターネットで本名とか住所を聞くのは、女の人に年齢を聞くようなものだ…ってこと?

お:
んー…よくわからない連想だけど、まあ、感覚的には似たような感じかもね。