グローバルIPとプライベートIP

インターネットのIPアドレスが、
IANAという組織によって一元管理されていることは説明しました。

では、会社の(インターネットに接続できる)
ネットワークに一台コンピュータをつなぎ足すだけでも、IANAに申請しなければいけないのでしょうか?

……もちろん、そんな面倒な話はありません。

そこで、そういった用途のためにプライベートIPアドレスというものが用意されています。

プライベートIPアドレスとは、
その名のとおり各ネットワークの中でプライベートに……
つまり自分の好きなようにつけられるIPアドレスのことです。

これに対して、IANAによって管理されるインターネット共通のIPアドレスを、
グローバルIPアドレスと呼びます。

実はIPアドレスのうち、
「10.0.0.0〜10.255.255.255」
「172.16.0.0〜172.31.255.255」
「192.168.0.0〜192.168.255.255」
の範囲はグローバルIPとして指定されないことになっています。

つまり「この範囲内のIPアドレスはインターネット共通として管理しないから、
好きに使ってもいいよ」ということです。

プライベートIPは、この中から選んで割り振られることになります。

プライベートIPは、グローバルIPと何が違うのでしょうか?

最大の違いは、
プライベートIPは自由に設定できる代わりに
インターネットの他のコンピュータと直接データのやり取りができない
ということです。

プライベートIPを割り振られたコンピュータが
インターネットを通じて他のコンピュータと接続するには、
NAT機能を持つルータプロキシサーバに仲介をしてもらう必要があります。

言ってみれば、プライベートIPはホテルの内線電話番号のようなものです。

ホテルの客室から外に電話をかけるには、
フロントを経由しなければいけません。

また逆に、外から客室に電話をかけるにも、
フロントに取り次いでもらう必要があります。

これと同じように、
プライベートIPを持つコンピュータも、
プロキシサーバやルータに取り次いでもらわなければいけないのです。