中継機器

インターネットはコンピュータ・ネットワークです。

それも、今や何千万台ものコンピュータが接続されている巨大なネットワークなのです。

……ですが、ちょっと待ってください。
そのコンピュータが全て、パソコンやワークステーションのような高性能を持つ必要があるのでしょうか?

もちろん、そんなことはありません。
それぞれのコンピュータには違った用途があり、その条件を満たすだけの性能があれば十分です。

例えば、会社に5台のパソコンがあって、
これらをインターネットに接続したいとしましょう。

5台とも直接インターネット・プロバイダにつなぐとすれば、
回線が5本も必要になってしまいます。

これはちょっと無駄ではないでしょうか?
では、1台のパソコンだけをプロバイダに接続して、それに他の4台をそれぞれ接続してみるのはどうでしょう。

これはなかなかよさそうですが、
プロバイダとの窓口になったパソコンがデータの伝言に忙しくなって、
他の仕事に使えなくなる可能性があります。

こんな場合に使われるのが、ルータゲートウェイといった中継機器です。

中継機器とは、インターネットやLAN(規模の小さなネットワーク)での
「データの伝言」の機能だけを持ったコンピュータです。

ルータやゲートウェイ、ブリッジなど何種類かの中継機器があり、
それぞれに性能が違うのですが、基本的には似たようなものと考えていいでしょう。

この中継機器は基本的にパソコンより小さく、
値段も安くなっています。

もし中継機器がなかったら、
会社や大学がインターネット環境を整えるために、
今よりずっと大きな費用と場所が必要になっていたでしょう。

また、前の章でインターネットを「小さなクモの巣同士をつなぎあわせた、巨大なクモの巣」と喩えましたが、
その「小さなクモの巣」同士をつなぐ窓口にも、こうした中継機器がよく使われています。

普段目に触れるところにはありませんが、
中継機器という縁の下の力持ちがなければ、
インターネットの普及は今よりも遥かに遅れていたに違いないのです。